メルセデスベンツのエンブレム・ロゴ「スリー・ポインテッド・スター」は、自動車以外の様々な交通機関に自社製造のエンジンが搭載されることを夢見て、3つの活躍の舞台「陸・海・空」を表現したもの。
ゴットリープ・ダイムラーがカール・ベンツと一緒に内燃エンジンを搭載した最初の自動車を発明したのが1886年。メルセデス・ベンツの歴史は、ゴットリープ・ダイムラーがDMG(ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト) を設立した1890年から始まる。一方、カール・ベンツは1883年にベンツ&シー・ライニッシェ・ガスモトーレン・ファブリーク (以下、ベンツ&シー)を創業した。ダイムラーが亡くなった後、DMGはチーフエンジニアのヴィルヘルム・マイバッハが引き継ぎ、1900年に最初の車が開発されたが、不幸なことにドイツで戦争が始まったため、殆どのドイツ国民は燃料を買う余裕すらなかった。1902年にはメルセデスが商標登録された。
1909年には最初のスリー・ポインテッド・スターが商標登録された。このデザインはダイムラーが妻に送った1872年の絵葉書が由来となっている。この絵葉書に描かれたスリー・ポインテッド・スターはドイツでの彼の家の場所を示しており、いつの日か星が彼の工場を照らして繁栄をもたらすという願いが込められていた。その後の1926年にDMGとベンツ&シーが合併した際に、ダイムラーのスリー・ポインテッド・スターと1909年からベンツで使われていた月桂樹の花輪を組み合わせた企業ロゴが誕生した。
|